2010年1月18日(月)「しんぶん赤旗」
「新基地反対」意思示そう
名護市長選告示 稲嶺氏、力込め
沖縄
国政上の熱い焦点になっている米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)「移設」の名を借りた米軍新基地建設を最大の争点に、名護市長選挙が、17日告示(24日投票)されました。選挙戦は、新基地建設に反対する新人の稲嶺ススム氏=日本共産党、民主党、社民党、社大党などの推薦=と、新基地容認の現職・島袋吉和氏=自民党支持=の一騎打ちです。
市内事務所前で約500人の支持者らを前にマイクを握った稲嶺氏は、「辺野古の海に基地はつくらせない」と力強い第一声を発し、新基地建設をめぐって市民が二分された13年間に決着をつけようと呼びかけました。
また、一部の企業を優遇してきた現職市長の不公正をただし、「公平・公正な街づくり」を公約。基地頼みの経済から脱却し、自立的・持続的な発展の道を開くため、中小企業や市民一人ひとりの生活に直結する北部振興策の実施を訴えると、「そうだ!」の声とともに、指笛が鳴り響きました。
推薦政党からのあいさつでは、日本共産党を代表して、赤嶺政賢衆院議員があいさつ。「ときは同じく通常国会が始まります。国政の焦点・新基地はいらないという名護市民の選択を明確に示そう」と呼びかけました。
前回は現職市長を応援した複数の保守系市議らが稲嶺氏を応援するなど、保守、革新を問わない幅広い期待が寄せられています。
一方、島袋氏は出発式で「継続は力」などと訴え。新基地建設については「県知事、県と十分相談しながら対処したい」と述べるにとどめました。

