ポト派特別法廷

元最高幹部捜査を終了

　【ハノイ＝井上歩】旧ポル・ポト派政権の大虐殺を裁くカンボジア特別法廷は１４日、元ポト派ナンバー２のヌオン・チア元人民代表議会議長（８３）ら５人の元最高幹部に対する捜査が終結したと発表しました。同法廷は元議長らを９月ごろまでに起訴する方針です。

　ヌオン・チア元議長、イエン・サリ元副首相、キュー・サムファン元国家幹部会議長には、人道に対する罪と戦争犯罪、大虐殺罪での訴追が決まっています。

　発表によると、特別法廷の捜査判事は１９７０年代後半に同政権下で起きた２００万～３００万人もの国民虐殺について、２年半にわたり８００以上の証言・陳述、数万ページに及ぶ証拠文書を収集。民事当事者（被害者）からの訴えを２千件以上受理しました。