2010年1月15日(金)「しんぶん赤旗」
安土町と近江八幡市の合併問題
反対住民ら 総務省に訴え
滋賀
滋賀県蒲生郡安土町の住民でつくる「急ぐな合併・守ろう安土みんなの会」(白木敬祐代表)は14日、総務省に訴えるのと同時に同省前で宣伝をしました。夜行バスに乗って30人近くが参加しました。
近江八幡市との合併に反対する住民らは2009年2月、合併の是非を問う住民投票直接請求で4割以上の署名を集めましたが、議会は住民投票条例案を否決(賛成4・反対5)。5月の町長解職請求の是非を問う住民投票を経て10月の出直し町長選では、合併反対派の大林宏町長が選ばれました。
今年2月14日には、町議会解散の是非を問う住民投票が実施される予定です。総務省は昨年7月、近江八幡市と安土町の合併期日を2010年3月21日と告示しています。
宣伝では参加者が「一部の住民と前町長の独断ですすめられた合併は、将来に禍根を残すことになる。住民の納得が得られるかたちで、すすめてほしい」と訴えました。
宣伝後、大林町長と白木代表はじめ住民らは、総務省に陳情。告示日の効力発生を一定期間凍結することを求めました。同省担当者は、告示期日はくつがえらないと答えました。
大林町長は「日がたつほど、合併のすすめかたに疑問がわく」と語気を強めました。