国連、地域機構と協議

安全保障・人道支援など

　【ワシントン＝小林俊哉】国連と地域多国間機構との非公式ハイレベル会合が１１日に開かれました。国連の潘基文（パン・ギムン）事務総長が主催したもので、２日間の日程です。会合は、国連と世界の地域機構とが協力し、平和維持活動や紛争予防、危機管理問題などでの協力を深めることが主題です。

　国連はこの間、国連の安全保障活動が地域機関との協力のもとで行われていることから、世界で重層的に生まれている地域機関との網の目の協力関係を強化してきました。協力分野は、安全保障問題をはじめ、選挙監視、人道支援問題などに及びます。今回の会合も、その一環です。

　会合では事務総長が演説し、これまでの活動や今後の協力改善について、突っ込んだ非公式協議が行われる見通しです。

　国連によると会合の参加機関は、アフリカ連合（ＡＵ）、カリブ共同体、西アフリカ諸国経済共同体（ＥＣＯＷＡＳ）、政府間開発機構（ＩＧＡＤ）、アラブ連盟、北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）、米州機構（ＯＡＳ）、イスラム諸国会議機構（ＯＩＣ）、欧州安保協力機構（ＯＳＣＥ）、太平洋島しょ国会議（ＰＩＦ）、南アジア地域協力連合（ＳＡＡＲＣ）、南部アフリカ開発共同体（ＳＡＤＣ）、上海協力機構（ＳＣＯ）です。