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2010年1月8日(金)「しんぶん赤旗」

米軍増派に懸念

国連特別代表 “解決に悪影響”

アフガン


 【ワシントン=小林俊哉】カイ・エイデ国連事務総長特別代表(アフガニスタン担当)は6日の国連安保理で、アフガニスタンへの米軍増派が、紛争の政治解決に悪影響を与えないよう警告しました。

 報道によると、エイデ氏は「軍の増派によって、軍事と同等に重要である民生上の目的が損なわれることがあってはならない」と主張。改善の兆しのみえない治安、経済状況のため、アフガン国民には多国籍軍に対するいらだちが募っていると指摘。「こうした否定的な流れがすぐに改善されないなら、事態が手に負えなくなる危険に当面することになる」と述べました。

 また、潘基文(パン・ギムン)事務総長は同日の安保理で、アフガン問題の解決が「2010年の最優先課題の一つとして依然として残る」と強調。アフガン政府の強化、国連の枠組みのもとでの国際的な政治的努力の強化に焦点を当てるべきだと述べ、28日にロンドンで開かれるアフガン問題国際会議の成功に期待を表明しました。



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