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2010年1月7日(木)「しんぶん赤旗」

核廃絶 踏み出す年に

「6・9行動」全国で

NPT会議へ1200万署名めざす


 「2010年を『核兵器のない世界』に踏み出す年にしよう」と6日、広島、長崎の原爆投下の日にちなむ「6・9行動」がことし初めて、広島など全国一斉に行われました。5月にニューヨークで開かれる核不拡散条約(NPT)再検討会議に1200万筆の「核兵器のない世界を」国際署名を提出しようと新春からダッシュしました。


 原水爆禁止日本協議会(日本原水協)は、東京原水協などとともに東京・上野公園入り口で訴えました。全労連など労組・民主団体の36人が参加し、原爆パネルを並べ、折り鶴を配り(婦人民主クラブ)、合唱を披露する(日本のうたごえ)など多彩にアピールしました。

 原爆パネルをデジカメで写していたニューヨーク在住の小松奈緒子さん(31)は、「ニューヨークでは原爆の写真などは見ることがない。核保有国を動かすためにこうやって署名などを頑張って集めていることを知り、私もこれを機会にニューヨークでの行動に参加してみたいと思った」と語っていました。

 マイクで日本宗教者平和協議会や日本平和委員会の代表、「上野の森に『広島・長崎の火』を永遠に灯(とも)す会」の金子満広さんらが訴えました。


各国政府に交渉開始迫る

 5月3日からニューヨークの国連本部で5年に1回のNPT再検討会議が開かれます。

 2000年の再検討会議では、「自国の核兵器廃絶を達成するという全核保有国の明確な約束」を合意。ことしの再検討会議では世界の世論と運動で、核保有国にこの合意を再確認させ、核軍縮の部分的措置と一体に、核兵器廃絶の国際交渉に踏み出させることが求められています。

 日本原水協は国民の1割1200万を目標に「核兵器のない世界を」国際署名を集めています。署名は再検討会議に向けて、核保有国をはじめすべての国の政府がすみやかに核兵器禁止・廃絶条約の交渉を開始し、締結するよう求めています。

 広島、長崎両市長をはじめ600人を超える自治体首長も署名(日本原水協調べ)するなど署名運動は大きく広がっています。日本原水協は1200人の代表をニューヨークに送り、国連本部前に署名を積み上げます。



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