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2010年1月6日(水)「しんぶん赤旗」

内戦死者は昨年1739人

今年も戦闘続く

ソマリア


地図

 ソマリアの首都モガディシオに本部を置く人権団体「エレマン平和人権機構」(EHRO)によると、同国の暫定政府とイスラム強硬派の反政府武装勢力との戦闘での死者が昨年、1739人に達しました。

 EHROのゲディ副議長が1日発表した声明によると、死者数はエチオピア軍が反政府勢力との戦闘に参加した2007年の8636人、08年の7574人から大幅に減少しました。

 昨年の死者のほとんどはモガディシオでの砲撃、反政府勢力による暗殺、流れ弾などによるもの。また、4911人が砲撃や銃撃戦に巻き込まれて負傷しています。国内避難民キャンプには首都の戦闘を逃れた人々3900人が生活しています。

 ソマリアでは昨年2月、イスラム穏健派のアハメド大統領の暫定政府が発足し、エチオピア軍は撤退。しかし強硬派武装勢力アル・シャバブとヒブル・イスラムが5月から暫定政府とアフリカ連合(AU)平和維持部隊への攻勢を強めています。

 またEHROは3日、同国で戦闘が年末から続いており、モガディシオ北部560キロの戦略要地ドゥサマレブ争奪戦で同日、少なくとも47人の死亡が確認されたと発表しました。

 また国連人道問題調整事務所(OCHA)などによると、同地では4日までに6000〜7000世帯の3万2000人〜4万2000人が避難民となっているといいます。


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