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2009年12月26日(土)「しんぶん赤旗」

お金の心配せず学校に行きたい

高校生がパレード

東京・渋谷


 「お金がなくても学校行きたい。高校生に笑顔をください」。クリスマスの街に高校生の元気な掛け声が響き渡りました。サンタやトナカイ、妖精にふんした高校生ら約80人が25日、私立高校の学費無償化などを求めて東京・渋谷区内をパレード。携帯電話で撮影されるなど沿道から注目を集めました。

 主催したのは、大阪府の私学助成の削減に反対する「大阪の高校生に笑顔をくださいの会」と「お金がないと学校に行けないの? 首都圏高校生集会実行委員会」です。

 大阪と兵庫、京都の高校生22人はカンパを集め、深夜バスに乗って東京に来ました。生徒会でメッセージを100人から集めた大阪府の私立高校2年生の2人は「いつもいいかげんな男の子が真剣に書いてくれました。道端でみんなの思いを叫ぶことができたことを生徒会のみんなに報告したい」と話します。

 埼玉県立高校定時制の2年生は家族の生活を支えるためにバイトを重ねて体調を崩し、バイトをやめました。食事は学校の給食が頼りです。「定期代や給食費、修学旅行代が授業料よりも高い。学校に関することは無償にしてほしい」と語りました。

 トナカイの赤鼻をつけて、先頭で声をあげていた「笑顔の会」卒業生で立命館大学の1年生は高校と大学の奨学金を合わせると返済は1000万円を超えます。「返していけません。新政権はもっともっと私たちの声を聞いてほしい。私たちはあきらめない。一緒に頑張って国を変えていきたい」と、元気いっぱいでした。


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