2009年12月25日(金)「しんぶん赤旗」
“暴落農政 だれのせい”
白菜3円 米価下落
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農民連(農民運動全国連合会)は24日、農産物価格の暴落が続いている事態にたいし「農業と食料を守るため消費者に訴えよう」と、東京・銀座マリオン前で宣伝行動をおこないました。
岡山県農民連の坪井貞夫会長は、親類から願いを託されて借りてきた岡山県倉敷市の「茶屋町の鬼」でアピール。秋田県の鬼・なまはげをつけた同県農民連の佐藤長右衛門委員長は、「こんな社会・農政をつくったのはだれだ」と声を上げました。「白菜1玉3円、ミカン1個3円、ブロッコリー1個5円で畑に放棄、米価は下落で採算割れ。これでは年は越せない」。参加した約70人の農民連会員や全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)の人たちは異常な価格を紹介するビラと、ミカンを渡して対話。ビラを受け取り、立ち止まる人が目だちます。
通りがかった女性(67)は、「食べ物は少々高くても安全なものがいい。林業を含め農業は水と空気をつくる。守るためなら税金をかけても納得するのでは。頑張って」と語ります。経営コンサルタントをしているという男性(65)は、「全国を回るが地方の落ち込みがひどい。政治が悪い」と一気に話します。民主党が日米FTA(自由貿易協定)の促進をいっていることを参加者が紹介すると「輸入自由化なんかとんでもない」と断言しました。
宣伝の後、参加者は国会に移り、政府備蓄米の追加買い上げ、大手流通の買いたたき規制などを各党に要請。日本共産党の有坂哲夫農・漁民局長が応対し農業を守る協力・共同を話し合いました。
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