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2009年12月9日(水)「しんぶん赤旗」

辺野古基地計画中止を

WWFジャパン、首相らに要請


 自然保護団体、WWF(世界自然保護基金)ジャパン(徳川恒孝会長)は8日、鳩山由紀夫首相、岡田克也外相、小沢鋭仁環境相、北沢俊美防衛相に、沖縄県名護市沿岸の辺野古・大浦湾海域の生物多様性保全を求める要請文を送付しました。

 WWFジャパンは1983年以来同海域で自然環境と野生生物の調査研究、生物多様性の保全などに取り組んでいます。その結果、今年6月の調査で新種のエビ、カニ36種が見つかったほか、それ以前にも大規模なアオサンゴの群集が発見されるなど、同海域の生物多様性の高さが注目されています。

 絶滅危ぐ種のジュゴンの生息域としても知られ、IUCN(国際自然保護連合)は日米両政府に沖縄のジュゴン保護に関する勧告、決議を過去3回にわたって行っています。

 要請文は、2010年に名古屋で第10回生物多様性条約締約国会議が開催され、日本は議長国として、地球の環境保護、生物多様性保全を確実に進める役割と責任を負うことを強調。同海域に海洋保護区を設置し、沖縄島北部にある「やんばるの森」とともに世界自然遺産への登録を推進すること、県内にある普天間基地の代替施設としての米軍基地計画を中止することなどを求めています。



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