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2009年12月5日(土)「しんぶん赤旗」

インドCO2 25%削減へ

世界4位の排出国 COP15に弾み


 インド政府は3日、地球温暖化対策として、国内総生産(GDP)単位あたりの二酸化炭素(CO2)排出量を2020年までに05年比で20〜25%削減する計画を同国議会で表明しました。

 インドのCO2排出量は世界4位。1位である中国に続いてインドが削減目標を示したことは、7日にコペンハーゲンで始まる国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)での交渉に向けた積極的な動きと受け止められています。

 ロイター通信によると、ホスト国デンマークのヘデゴー気候変動・エネルギー相は同日、「これですべての主要排出国が交渉のテーブルに着いたことになる」と歓迎しました。

 ただしインドが示したのは、GDPの伸びに対するCO2排出量増加の割合を減らすという計画。中国の計画と同様、経済成長が続けば排出量そのものは増加します。

 またラメシュ環境相は「インドは世界に対して責任を負うのではなく、自身に対して責任を負う」と明言。削減計画は自主的なものであり、法的拘束力を持つ国際合意には消極的な姿勢を明らかにしました。

 一方で同環境相は「国際社会からの譲歩次第だ」とも述べ、先進国からの資金援助や技術支援などが得られれば計画を見直す余地も残しました。

 従来インドは「温暖化の原因を作ったのは先進国」とし、「途上国には今後も経済発展が必要だ」として削減目標の公表はしていませんでした。



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