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2009年12月4日(金)「しんぶん赤旗」

生きているうち解決を

新潟水俣病 2陣16人が提訴


 新潟水俣病阿賀野患者会の会員16人は3日、新潟地裁に加害企業の昭和電工と国に損害賠償を求める「ノーモア・ミナマタ新潟全被害者救済訴訟」第2陣の提訴を行いました。6月の1陣27人の提訴に続くものです。


写真

(写真)訴で新潟地裁に向かう、(左から)1陣原告の山崎さん、2陣の坂井さんら=3日、新潟市

 原告の最高年齢は78歳で、平均年齢は73歳です。損害賠償の請求額は、1陣と同じ原告1人当たり880万円です。

 提訴後、記者会見で2陣原告を代表して坂井正男さん(78)が「昨年認定申請したが棄却され、いつまでも認定されないことに理不尽さと憤りを感じた。昭和電工に面会を求めても患者ではないと拒否され、裁判でたたかうしかないと思った。差別・偏見があったが、九州・不知火患者会との交流で勇気をもらい、提訴を決意した。手足がしびれ、猛烈なめまいがある。もう先がない。生きているうちに解決を」と訴えました。

 山崎昭正阿賀野患者会長(1陣原告団長)は「2陣の人も同じ思いで決意した。企業と国の謝罪、水俣病患者と認めてほしい。迅速で公正な裁判をしてほしい」と語りました。

 弁護団の味岡申宰弁護士は「全被害者を救済するために、今後も提訴を予定している。国に無用な争いをやめさせ、裁判を早期に進行させたい」と述べました。



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