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2009年12月1日(火)「しんぶん赤旗」

ワンストップ・サービス

失業者総合支援を試行

課題も浮き彫りに


 仕事・住まい・生活の総合支援相談窓口を試験的に設置する「ワンストップ・サービス・デイ」が師走目前の30日、17都道府県77カ所のハローワークなどで行われました。

 ハローワークの職業紹介に加え、自治体の住宅手当や生活保護、社会福祉協議会の生活資金貸付、保健所による心の健康相談、弁護士の法律相談などを1カ所で実施しました。

 東京都のハローワーク新宿には、IT関係の請負会社を雇い止めされた男性(31)が相談。2月開校の生活支援金付き職業訓練があると説明されましたが「1月で失業給付が切れるのに来月にならないと延長できるか分からないと言われ、職業訓練までつながるか不安だ」と話しました。

 北九州市のハローワーク小倉では製造業を解雇された男性(40)が「ハローワークに来てあることをはじめて知った。窓口を常設してほしい。告知もしっかりしてほしい」。

 今回は1日だけで地域も限定されており、生活保護や住宅手当などは相談のみで申請を受け付けないなど改善が求められる課題も浮き彫りになりました。

 大阪市のハローワーク梅田で男性(60)は「病気で半年無職なので生活保護を受けたかったのに『市役所で一から説明してください』と言われた。切羽詰まっているのに来た意味がない」と怒り気味で話していました。


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