2009年12月1日(火)「しんぶん赤旗」
大統領選 左派が勝利
変革の継続信任
ウルグアイ
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南米ウルグアイで29日、10月末の大統領選挙の上位2候補による決選投票が行われました。地元メディアによると、共産党や社会党でつくる与党「拡大戦線」のムヒカ上院議員が約51%を獲得、当選を確実にしました。右派野党、国民党のラカジェ元大統領の得票は約45%で、同氏は敗北を認めました。
同国では2005年、「拡大戦線」のバスケス政権が誕生。新自由主義と対米従属を転換する社会変革を進め、貧困削減などで成果を上げてきました。ムヒカ氏は、バスケス政権の政策継承を公約。国民は、変革の継続を信任し、新自由主義への逆戻りを拒否しました。
ムヒカ氏は29日夜、首都モンテビデオで開かれた集会で勝利演説。「バスケス政権の実績とその政策を継続するという訴えによって勝利できた」と語り、今後も国民本位の変革を続ける決意を語りました。
また、貧困・格差の根絶や国のいっそうの経済発展など、国民的な問題の解決にすべての政党が力を合わせるよう呼びかけました。
ムヒカ氏は来年3月1日に就任し、任期は5年です。
ウルグアイ 面積は17.5万平方キロで日本の約半分。人口約330万人。主要産業は牧畜、水産など。


