2009年11月30日(月)「しんぶん赤旗」
ゾウ列車走って60年
名古屋で記念音楽会
「ゾウ列車」が走ってから、今年で60年。これを記念して29日、名古屋市で「ゾウ列車が走って60年 記念音楽会」(実行委員会主催)が開かれました。
第2次世界大戦中、軍の命令で各地の動物園の動物が殺処分されましたが、名古屋の東山動物園の2頭のゾウが園長らの抵抗、努力で生き残りました。1949年、ゾウを見たいという子どもたちを乗せた「ゾウ列車」が各地から名古屋へ向かって走りました。
86年に創作・初演された、「ゾウ列車」をうたった合唱構成「ぞうれっしゃがやってきた」(清水則雄・作詞、藤村記一郎・作曲)が、この日のために結成された総勢約300人による「ぞうれっしゃ60年記念合唱団」によって、演奏されました。
子どものころに合唱に参加した経験をもつ若いソリスト3人が出演。また「ゾウ列車」に関する歴史が映像で紹介されました。
小学生の子ども2人を連れて愛知県春日井市から参加した若い父母は「ゾウ列車のことは初めて知りました。平和は大切ですね。子どもといっしょに来てよかった」と話していました。

