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2009年11月29日(日)「しんぶん赤旗」

共同広げ子ら守ろう

東京 地域教育運動を交流


 父母、教職員、地域の共同を広げようと「実現させよう 子どもの願い わたしたちの願い―11・28地域教育運動交流集会」が28日、東京都内で開かれ、約90人が参加しました。長年の教育運動が世論を変え、自公政権を退場させたことに確信を深め、運動をさらに広げようと交流しました。主催は全日本教職員組合、子どもの権利・教育・文化全国センターなど4団体。

 三上満・子ども全国センター代表委員は開会あいさつで、新政権が誕生したものの、「運動を大きくしなければ逆戻りする可能性もある」と指摘。「子どもを大事にする政治を」と語りました。

 本田久美子・同センター事務局長が基調報告し、「学校や社会の中で人間関係を結ぶことが難しく、孤立する子どもたちが心を痛めている」と強調。「今こそ子どもにおとなが声を掛け、つながりをつくっていくことが大切」だとのべ、地域での文化活動、集団活動を強めようと提起しました。

 青森県の中村忠次郎・八戸南高校を存続させる会会長は、統廃合問題について報告しました。たい焼き屋店主の中村さんは、通学路に店があるため客層に高校生が多く、住民への十分な説明もなく、理不尽な統廃合に憤り、地域に会を立ち上げたといいます。

 3度目の署名は有権者過半数を達成しましたが、結局、廃校されました。中村さんは運動を通して「地域住民が学校現場を理解し、協力しないと子どもたちは守れないと学んだ。経験を生かしたい」と語りました。

 三輪定宣・千葉大学名誉教授が「誰もが安心して学べる社会の実現のために―教育費無償化は世界の流れ」と題して講演しました。


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