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2009年11月23日(月)「しんぶん赤旗」

再生から持続可能へ

日本環境会議が30周年大会

尼崎


 研究者や市民が環境問題を学際的に研究、政策提言に取り組んできた日本環境会議は22日、兵庫県尼崎市内で30周年記念尼崎大会を開きました。(23日まで)

 理事長の淡路剛久・早稲田大学大学院教授が被害者救済、環境権確立など30年間の取り組みを紹介し、地球環境問題の解決に向け、「30年を契機として、これからも議論を続けていきたい」とあいさつしました。

 「環境再生から持続可能な地域づくりへ」をテーマにした全体シンポジウムで、白井文尼崎市長が大気汚染や水質汚濁、自動車公害など公害防止の取り組みなどについて基調講演。寺西俊一・一橋大学大学院教授が、環境再生とまちづくりの問題を海外の事例も交えて報告し、松光子尼崎公害訴訟原告団長らが「自分たちが命がけで立ち上がらなければ企業や国に勝てない」と裁判に取り組んだ経験や市民の立場からのまちづくりについて発言し議論しました。

 「新たな大気汚染被害者救済制度の提言」が報告され、「道路公害問題と地域再生・被害者救済」「アスベスト被害の実態と補償・救済」の分科会がおこなわれました。

 500人が参加。道路公害根絶と公害被害地域の再生、アスベスト被害の全面救済などを求める大会宣言を採択しました。



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