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2009年11月23日(月)「しんぶん赤旗」

医療保険改革法案

米上院、審議入り


 【ワシントン=西村央】米上院は21日夜(日本時間22日午前)の本会議で、オバマ政権が内政の最重要課題の一つとする医療保険改革法案の審議に入ることを決めました。実質審議入りは、祝日による休会後の30日以降。上院の審議入りで重要法案が成立に向けて歩を進めました。

 21日の本会議では、議事妨害を排して審議を進める動議の採決が行われ、民主党議員58人と無党派2人の60人が賛成し、動議可決の必要数に達しました。反対はすべて共和党議員で39、棄権は共和党議員1人でした。

 審議入りが決まった法案は、医療保険未加入の国民4700万人のうち、3100万人の保険加入を可能とするというもの。議会予算局の試算では、今後10年間で8490億ドルの支出が必要となることを見込んでいます。

 米下院は今月7日に、公的保険導入を含む医療保険改革法案を可決。上院本会議が法案を可決すれば、下院法案との一本化作業に入ります。一本化に成功した後は、再度上下院での議決が必要となります。


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