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2009年11月21日(土)「しんぶん赤旗」

機密費 検証と公表を

官房長官“従前と同じ考えで要求”

衆院委で塩川氏


 日本共産党の塩川鉄也議員は20日の衆院内閣委員会で、先の総選挙直後に麻生政権が支出した2億5000万円もの官房機密費の問題などについて、平野博文官房長官の対応と認識をただしました。

 塩川氏は、過去の記録は引き継いでいないとする平野氏の答弁に対し、解明チームを立ち上げて使途の検証・解明をせよと迫りました。

 平野氏は「国家、官邸の運営に必要な情報収集、支出がある」「検証するとはいっていない」と述べ、2億5000万円については「(河村建夫)前官房長官に聞いてもらいたい」などと答弁しました。

 また平野氏は、2010年度予算案について「従前と同じ考え方で概算要求した」として、09年度予算と同額の12億円(官房長官使用分)を計上したと述べました。

 塩川氏は、02年4月に日本共産党の志位和夫委員長が明らかにした内部資料などをもとに、官房機密費が政治家の高級服購入や政治資金パーティー券購入に使われていたと指摘。旧政権の使途のまともな調査・検証もせずに09年度と同額の機密費を要求した平野氏の姿勢を批判しました。

 また塩川氏は、民主党が2001年に提出した10〜25年後に機密費の使途を公開する法案に言及。同党が先の総選挙マニフェスト(政権公約)で税金の使途をすべて明らかにするとしていた公約を示し、新政権による機密費使用記録の作成・保存を要求しました。

 平野氏は、自身が支出した1億2000万円の使途は「私の頭のなかにある」と述べ、記録の作成・保存を拒否。塩川氏は、「マニフェストに対する国民の期待を裏切るものだ」と批判し、「国民が納得できる公表ルールをつくるべきだ」と要求しました。

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