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2009年11月18日(水)「しんぶん赤旗」

世界食料サミット

農民「所得保障」訴え

ローマ


 国連食糧農業機関(FAO)の「世界食料サミット」がローマで開幕した16日、飢餓撲滅に向けた各国政府のいっそうの取り組みを求める抗議行動が同市内各地で行われました。

 1996年に始まった同サミットは今回で3回目。しかし現在の世界の飢餓人口は10億人を超すなど、サミット開始時より逆に増加しています。

 FAO本部前では、世界的な農民組織ビア・カンペシーナの活動家が、「うわべの約束の10年」「食料主権のとき」と書いた横断幕を掲げてデモしました。

 一方、市内のサンジョバンニ広場には、イタリアを中心とする農民が300台のトラクターに乗って結集。農民の所得保障や家族経営農家への直接支援の強化を政府に求めました。

 農民らは、地元テレビに、「農民の苦しい労働に見合った所得保障を」「中小零細農家を守ってこそ農業は発展し、農産物も豊かになる」などと口々に訴えていました。



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