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2009年11月12日(木)「しんぶん赤旗」

介護なんでも110番

徘徊 私も寝こみがち…

家族・労働者が相談


 「介護なんでも110番」が介護の日の11日、東京をはじめ青森や秋田、和歌山、広島、鹿児島の各地で開設されました。

 東京では、中央社会保障推進協議会、全労連、介護をよくする東京の会が主催し、相談電話を開設。全国からの電話を受けました。家族を介護している家族や介護労働者から次々と相談が入り、ヘルパーやケアマネジャー、介護職員などが応じました。

 寝たきりで要介護4の母親を1人で介護している40代の主婦は、「母親は脳腫瘍(しゅよう)で往診と訪問看護を受け、時折、デイケアを利用している。介護のストレスが日増しに大きくなっている」と訴えました。

 認知症の90歳の母親と58歳の弟を介護する女性は、「弟は暴力を振るったり、徘徊(はいかい)したりし、私自身、疲れて寝こみがち。仕事を終えた妹が泊まり込みで応援に来ますが、手が足りません。特養とか入所できますか」と相談しました。

 東海地域の高齢者グループホームの女性介護職員は、「介護職員処遇改善交付金にともない10月から常勤職員は月5000円、パートは月4500円給料が上がった。しかし事業者から、交付金を植木や施設のイルミネーションにもつかうと説明があった」と相談。相談員は県労連の相談窓口を紹介しつつ、「交付金は人件費以外には使用できない。処遇改善計画をみせるよう職員全員で要求を」と応じました。

 「すい臓がんで自宅療養が困難な姉の夫が、退院を迫られ困っている」(秋田市の女性)などと相談が続きました。

 「介護なんでも110番」は12日も、午前10時から午後5時まで開設されます。

 電話(0120)807015(携帯電話からも通話可能)です。



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