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2009年11月8日(日)「しんぶん赤旗」

国産材もっと使おう

森林学会など 需要拡大へシンポ


 国産木材の需要拡大を考えるシンポジウムが7日、東京都内で開かれました。日本森林学会、日本木材学会などの協賛による実行委員会が主催。研究者、建築土木会社研究員など5人がそれぞれの立場で提言を行いました。

 主催者の一人、関良基拓殖大学政経学部助教は、シンポジウムのテーマ「ウッド・ニューディール」について「社会資本に国産材を大胆に活用することで、環境、暮らし、教育、文化を豊かにし雇用を創出し内需拡大をはかる」ことと説明。「鉄とコンクリート」の公共事業を見直し、「川上における持続可能な木材生産の施策と、伐採された木材を川下で活用する双方の施策が必要だ」と提起しました。

 独立行政法人・森林総合研究所の青井秀樹氏は、高度成長期に建設された公共建築物の多くが「建て替え期」を迎え、これを県産材をつかった木造建築とすることで「一般建築物への波及効果が得られ、木材需要の起爆剤になりうる」と強調。鉄筋コンクリート建築に比べて建築コストが不透明である点や、自治体担当者、設計者の技量・経験不足など課題を示しました。

 栃木県の古口達也茂木町長は、町有林の杉やヒノキを中学校改築に活用した取り組みを報告しました。


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