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2009年11月1日(日)「しんぶん赤旗」


地域再生へ仲間の知恵

中小商工交流集会開く

不況打開の道探る


 全国から1500人を超える中小業者、労働者、地方議員らが参加して第16回中小商工業全国交流・研究集会が31日、京都市内で始まりました。深刻な不況が続くなか、打開の方向や中小企業の発展をめざして熱心に交流、研究をしました。同集会実行委員会の主催で2日までの日程です。


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(写真)第16回中小商工業全国交流・研究集会=30日、京都市

 集会には西陣織など地元伝統産業を含め九つの業界団体が、協賛、後援、賛同をしました。

 山口県山陽小野田市から参加した建設業の男性(39)は、「2度目の参加です。新築受注がなく、仕事量は最低ですが、同業者の話を聞き、商売のヒントを得たい」と期待します。第2回大会から毎回参加している神奈川県大和市で通信工事業を営む男性(60)は「売り上げが2年前に比べて半減し厳しい経営状態だ。同じ境遇の人と交流すれば、商売のやり方をかえる方法がわかる。元気になれる集会です」と言います。

 岡田知弘京都大学教授が「地域の宝を生かし、新時代をきり拓(ひら)こう」と題して基調講演。サブプライムローンに代表される投機的金融と多国籍企業のための「構造改革」路線が国民の雇用と所得、地方経済を破壊した、地域経済で圧倒的多数を占める中小業者が地域経済の再生に立ち上がろうと呼びかけました。その手段として各地で広がる地域中小企業振興条例の取り組みや地域の良いところ・「宝」探し、農林業の再生などで地域内再投資を図ることをあげました。

 岡崎民人常任実行委員(全国商工団体連合会事務局長)が基調報告をし、融資獲得、仕事確保と経営力強化など中小業者運動の前進面をのべ、新政権の前向きな提案の実現や注意点など新政権下での運動課題を提起。「中小商工業の発展こそ、地域経済と国民生活を豊かにし、新しい未来を切りひらく力になる」と強調しました。


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