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2009年10月29日(木)「しんぶん赤旗」

米兵死者、最悪55人

アフガン戦 月間記録を更新

増派問題に影響


 【ワシントン=西村央】米国防総省によると27日、アフガニスタン南部での複数の路上爆弾攻撃で8人の米兵が死亡し、10月のアフガンでの米兵死者は55人となりました。2001年10月の戦争開始以来1カ月としては最悪です。


 これまでの1カ月の米兵死者は、大統領選挙が実施された今年8月の51人が最高でした。今年になってからは270人を超え、アフガン戦争開始9年目で最悪の記録を更新し続けています。

 オバマ政権はアフガンへの増派を含めた新たな戦略での検討をすすめています。その最中に月間戦死者が最多となったことで、増派戦略にも影響するとして米メディアは敏感に反応。ウォール・ストリート・ジャーナル紙電子版27日付は、「戦死者の急増は、米国と同盟国の間でこの戦争への不信をいっそう高めるものとなった」と指摘しました。

 前日の26日には、軍用ヘリの墜落で麻薬監視官を含めた14人の米国人が死亡。オバマ大統領は、同日フロリダ州ジャクソンビルの海軍飛行基地で行った演説でもこの犠牲に触れ、「あなた方を危険な状況のなかに送る重大な決断を、急いでするつもりはない」と述べ、アフガン増派問題での結論を急がないことを示唆しました。


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