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2009年10月25日(日)「しんぶん赤旗」

学童保育拡充 公的責任で

全国研究集会はじまる

大津


写真

(写真)全国学童保育研究集会で、発言に笑みがこぼれる参加者たち=24日、大津市

 共働き・ひとり親家庭の小学生の放課後などの生活を保障する学童保育の充実、発展をめざし、第44回全国学童保育研究集会が24日、2日間の日程で滋賀県大津市の滋賀県立体育館で始まりました。全国各地から保護者や学童保育指導員など4500人を超える人が参加しました。

 初日の全体会は、地元の歓迎行事で開幕。「学童大好き」という滋賀県の子どもたち約130人が練習を重ねてきた手話歌を披露しました。滋賀県学童保育連絡協議会の菅能亮会長が「いまチェンジが叫ばれ、学童保育にとっても激動の時代。大いに学び交流しよう」と開会あいさつ。滋賀県からは1900人を超える人が参加しました。

 全国学童保育連絡協議会の山本博美会長が基調報告しました。待機児童や大規模学童の解消の緊急性を指摘。設置・運営基準作り、指導員の労働条件の改善など、公的責任で学童保育制度を抜本的に拡充する必要性を訴え、「保護者と指導員の共同の力で、学童保育の量的・質的な拡充を実現しよう」と呼びかけました。

 特別報告では、滋賀県の保護者が待機児童解消のために、行政と話し合い増設を実現した経験を報告。長野県の指導員は、子ども一人ひとりと向き合うことの大切さを語り、「長く続けることで指導員の仕事の魅力が見えてきた」と話しました。立命館大学教授の春日井敏之さんが「子どもの居場所と子育て」と題して記念講演しました。

 来賓として嘉田由紀子滋賀県知事らがあいさつし、日本共産党からは森茂樹、節木三千代の両県議が出席、紹介されました。



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