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2009年10月23日(金)「しんぶん赤旗」

沖縄新基地予定地

米軍が突然降下訓練


 沖縄県名護市の新基地建設予定地の大浦湾で22日、米軍がパラシュート降下訓練を強行しました。

 降下訓練は同日午後1時20分ごろ、中南部方面から飛来した米軍輸送機1機が米軍キャンプ・シュワブ沖の長島付近で3回にわたって降下兵を下ろしました。

 現場海域では、ジュゴンの里の坂井満さん(36)のゴムボートが航行中でした。坂井さんは、突然、爆音が近づき、上空から次々に降下するパラシュートを目撃しました。

 坂井さんによると、4人から3人のパラシュート部隊が目の前に着水。米軍の5隻のゴムボートが次々に米兵を回収、キャンプ・シュワブに上陸していったといいます。

 名護市基地対策課は、住民からの連絡で職員を現場に派遣、降下訓練を確認しました。同課によれば、沖縄防衛局から「21日から22日に訓練をする」との通知はあったものの、降下訓練については通告がなかったとしています。

 坂井さんは怒りをあらわにして言います。「大浦湾沿岸には海を楽しむ小型船や漁船が行き交う場。2年前にも降下訓練がやられたが、今回も一歩間違えば、パラシュートに小型船が巻き込まれたりしたら大惨事になる。地位協定で認められている、として好き勝手にやることは許されない。辺野古や県内への新基地建設は絶対に認められない。米軍と沖縄防衛局に強く抗議したい」

 日本共産党の具志堅徹名護市議は「沖縄でのパラシュート訓練は伊江島以外ではできないことになっている。辺野古漁港への武装米兵の上陸・行軍など米軍はやりたい放題だ。新基地建設問題でのゲーツ米国防長官の強圧的態度といい、沖縄を占領下とみている現れだ」と批判します。



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