2009年10月16日(金)「しんぶん赤旗」
葛飾ビラ事件
最高裁は弁論開け
守る会 法学者アピール提出
葛飾ビラ配布弾圧事件で不当逮捕・起訴され一審で無罪、二審で逆転有罪となった荒川庸生さんを支援する「ビラ配布の自由を守る会」は15日、最高裁要請行動しました。
6日に弁護団が判決宣告期日取消請求を行い、最高裁が19日としていた判決期日の取消決定を通知してきてから初の要請です。
荒川さんの妻英子さん、憲法学者の小沢隆一さん、葛飾区労連事務局長の菅野勝祐さん、守る会や国民救援会から17人が参加。同事件に対する最高裁の判断は、直接国民の日常生活に影響を及ぼすことを考えて慎重に判断してほしいと強く要請しました。
同日、最高裁第2小法廷今井功裁判長あてに「法学者緊急アピール」を提出。大学教授ら63人の法律専門家が名を連ねたアピールでは、「本件を憲法が保障する表現の自由や民主主義が問われている重要な裁判と位置づけ、口頭弁論を開いて弁護人と荒川庸生氏の意見に充分耳を傾けて審理を尽くすこと」などを強く訴えています。
アピールをとりまとめた小沢さんは、短期間で多数の賛同者が集まったことなどをあげて、アピールには法学者の強い思いが込められていることを最高裁は重く受けとめてほしいと訴えました。