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2009年10月11日(日)「しんぶん赤旗」

新基地ノー 沖縄の民意

辺野古座り込み2000日突破

市民ら集会


写真

(写真)「新基地建設断念こそが県民の民意」をアピールした座り込み2000日突破市民集会=10日、沖縄県名護市辺野古浜

 「オバマ米大統領、辺野古新基地ノーが沖縄の民意だ」。沖縄県名護市の辺野古崎沿岸で、日米両政府が進める米軍新基地建設計画に反対し、座り込みを続けて2000日を突破した10日、現地の辺野古の浜で「新基地白紙撤回、アセス作業の中止を求める市民集会」が開かれました。

 名護市の市民、平和団体などでつくるヘリ基地建設反対協議会がよびかけたもので、地元や県内各地から350人が参加しました。

 座り込みを最初に始めた「命を守る会」の嘉陽宗義会長は「おじぃ、おばぁは体がきかないが、いつも平和を願っている」と力をこめました。

 会場にはジュゴンやサンゴ礁など大浦湾の豊かな生態系を紹介する写真パネルを用意。浜からは「平和丸」で埋め立て予定海域を見る海上調査も実施しました。同船で大浦湾を見た新日本婦人の会会員の伊波エイ子さん(58)は普天間基地のある宜野湾市嘉数から参加。「いくら普天間が危険だからといって、こんなきれいな海に基地をつくるなんて住民は望んでいない。願いは普天間基地の撤去です」と言います。

 安次富浩共同代表は「(沖縄では)新基地計画を押し付けてきた自民、公明の議席がさきの総選挙でゼロになった。これは県民の民意だ。県民の力で日米両政府に断念させよう」と主催者あいさつしました。

 県内の平和、共闘団体と各政党代表が連帯あいさつをしました。

 日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は「普天間基地をどこに移すということではない。新政権は直ちに普天間基地の閉鎖を要求し、新基地を断念することだ。県内移設の検証ではなく、聞くべきは市民投票の結果であり(新基地ノーの)県民の声ではないか」と訴えました。

 会場の浜は米軍キャンプ・シュワブの隣。フェンスをはさんで集会を監視する米兵。1歳、3歳の子どもを貝殻遊びをさせながら集会に参加した那覇市の野里千里さん(30)は「基地があれば米兵の事故や事件が心配。この子たちのためにも新基地はどこにもいらない。きっぱり断念すべきです」と話しました。

 集会で、米軍ヘリパッド(離着陸帯)建設に反対している東村高江の「ヘリパッドいらない住民の会」の清水曉さん(38)が「防衛省による住民弾圧裁判を新政権は取り下げるべきだ」と訴えました。



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