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2009年10月5日(月)「しんぶん赤旗」

雇用保険切れた

1日派遣村に相談113件

愛知・豊橋


 派遣切りで仕事や住居を失った人たちなどを対象にした「豊橋1日派遣村相談会」が4日、愛知県豊橋市の豊橋公園で開かれました。司法書士や弁護士、医師、市民ボランティアなどでつくる豊橋派遣村実行委員会が主催したもので、5月に続き2回目です。

 前回は派遣切りで仕事を失った人たちの雇用相談などが主な対象でしたが、今回は、失職後に受けられる雇用保険が切れた人を中心に、113件の相談が寄せられました。

 市内在住の男性(48)は、「3月末に派遣切りされ、雇用保険も9月に切れてしまった。家賃を2カ月間滞納しているので、大家から、6日までにアパートを出るよう通告された」。

 豊橋駅前で行われた事前宣伝をみて相談に来た派遣労働者(67)=岡崎市在住=は、「住宅不況のせいで月に2日仕事があればいいほう。会社から自主退職を求められ、寮も2カ月以内に出てほしいといわれ、困っている」と訴えました。

 相談者の多くが日系ブラジル人です。乳児をかかえて相談に訪れた男性(41)はボランティアの通訳を介し、「昨年末に派遣切りされ、雇用保険も切れたので、妻の収入で暮らしている。子ども2人の教育費を出すのも大変。すぐに仕事につきたい」と要望しました。

 高島史弘実行委員長は、「生活保護の申請を受理されても、支給までに日数がかかり、その間の生活費をどう確保するかが緊急課題。市独自に『つなぎ』資金の貸付制度があるが、予算が限られ1人当たりの額も少なく、借りられない人もいる。他の自治体では生活保護申請の受け付けそのものを『抑制』しているところもあり、一刻も早い改善が求められる」と指摘します。



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