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2009年9月28日(月)「しんぶん赤旗」

派遣切り寸前 正社員に

労組の支援受けた2人

KBS京都カメラマン


 京都の地方放送局・KBS京都に派遣されていた報道カメラマン2人が、9月末で「派遣切り」される寸前に、KBSへの正社員化を勝ち取りました。


 2人は、民放労連・京都放送労働組合(KBS労組)に加わる女性(31)と、男性(29)。それぞれ04年3月と08年5月から、派遣元のKBS関係会社からKBSに派遣されていました。

 KBS労組は今年3月から、3年以上派遣で働かせている問題などを指摘し直接雇用を求めてきましたが、KBSは拒否してきました。交渉のさなかの8月、派遣元のKBS関係会社が突然、事実上の倒産を発表し、9月末で2人は解雇されることになりました。

 KBS労組は直後に、ストライキ権を確立するためのスト権投票を行い約8割の組合員が支持。労組が支援の輪を広げるなか、KBSは24日の団体交渉で、10月1日付で正社員として直接雇用すると回答しました。

 正社員化が決まり、スーツ姿で面接に向かう2人に、すれ違う社員から「おめでとう」「がんばろな」と次つぎ祝福の声がかかっていました。

 2人は「とてもうれしい。いつ仕事がなくなるかと、つねに不安でした。組合の活動がなければ、ここで働き続けられなかった」「まだ信じられない気分です。組合でたたかってよかった」と喜びを語っています。

 KBS労組の古住公義副委員長は、「派遣切りから一気に正社員化されたのは全国でも異例だ。格差と貧困の解決をめざす社会的な運動が高まるなかで、勝ち取った成果だ」と話しています。



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