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2009年9月27日(日)「しんぶん赤旗」

参加と共同の学校に

「開かれた学校づくり」 全国交流集会はじまる


 子どもたちを中心にして、おとなたちがコミュニケーションを活発にし、力を合わせよう――。「開かれた学校づくり」全国交流第10回記念集会が26日、東京・明治大学で2日間の日程で始まり、教職員や保護者、研究者、学生など90人が参加しました。


 2000年に高知市で始まった同交流集会は、長野、滋賀、北海道、大阪など毎年各地で開催。開かれた学校づくりと、参加と共同の学校づくりをすすめるための交流を続けてきました。

 実行委員長で明治大学教授の三上昭彦さんがあいさつ。「この10年間の実践や理論がどこまで深まってきたのか、課題は何なのかを大いに議論しよう」と呼びかけました。

 前高知県教育長の大崎博澄さんが「子どもという希望〜土佐の教育改革と私」と題して記念講演しました。「子どもたちが主人公」を旗印にした同教育改革を振り返りながら、「子どもを取り巻く教育環境が厳しい中で、希望を見いだしていくのが私たちおとなの責任だ」と強調。「教育の責任を家庭・学校・地域が担い合えば、それぞれの弱さを補えるはず。学校を核にした新しいコミュニティーの再生が、社会の再生へとつながると思う」と語りました。

 2人の高校教諭が実践研究を発表。長野県赤穂高校の宮下与兵衛さんは、前任校・辰野高校で取り組んだフォーラムと三者協議会による民主的学校づくりを報告。埼玉県草加東高校の小池由美子さんは、法制化された学校評価制度を、管理強化のためでなく、参加と共同の学校づくりに役立てる実践を紹介しました。



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