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2009年9月20日(日)「しんぶん赤旗」

国連重視の外交強調

総会前に 米国務長官が講演


 【ワシントン=小林俊哉】クリントン米国務長官は18日、国連で来週から始まる一連の国際会議を前にワシントン市内で講演し、「国連は、国連憲章に掲げられたルールと原則を貫きながら国際問題を解決するために世界中の国々が結束するような国際機関たりうる」と述べ、米国として国連を重視する姿勢を強調しました。

 クリントン氏は、安保理で予定される核軍縮首脳級特別会合に関し、オバマ米大統領が提唱した「核兵器のない世界」構想の重要性をあらためて強調。「大統領は(会合で)、国際的な核不拡散体制を強化する重要性を強調する。各国が義務を順守する上で安保理が果たす中心的役割を強調する」と述べました。

 また、自身が参加する包括的核実験禁止条約(CTBT)発効促進会議について、「米国の国務長官が参加するのは初めて。この機会にCTBTが国際的な核不拡散に果たす重要性とともに、米国の安全保障をも広げることを強調したい」とのべ、批准をめざす米政権の意思を強調しました。

 また、ライス米国連大使も同日、ホワイトハウスで記者会見し、オバマ政権になって米国の国連政策が「劇的に変わった」と強調。「21世紀の今、アメリカの安全と福祉は、事実として世界の人々の安全と福祉に不可分に結びついている。米国民の安全を強める国際協調の努力にとって、国連は不可欠だ」と述べました。

 同氏は「国連には192の国が加盟しているという事実を心にとめている。相互利益と相互尊重にもとづいて圧倒的多数の国と協力し、古い分断には橋を架ける」とも述べました。



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