2009年9月19日(土)「しんぶん赤旗」
米最大の労組ナショナル・センター
新議長にトラムカ氏
【ワシントン=西村央】米ペンシルベニア州ピッツバーグで13日から開かれていた米最大の労働組合ナショナル・センター、米労働総同盟産別会議(AFL・CIO)大会は、ジョン・スウィーニー氏に代わる新議長にリチャード・トラムカ現書記長を選出して、17日閉幕しました。
トラムカ氏は新議長受諾の演説で、若い世代が納得できる労働運動をめざすことを述べ、「未組織労働者に手を差し伸べねばならない」と強調しました。
焦点となっている医療保険改革問題でトラムカ氏は、上院で出されている修正案のなかで、政府管掌の保険制度がはずされていることをあげ、「公的保険を含まない医療保険改革では改革とは言えない」として、公的保険制度を盛り込むことをオバマ大統領や議会に向けて要請しました。
大会では、AFL・CIOの歴史上初めての女性の書記長として、リズ・シュラー氏が選出されました。