文字の大きさ : [] [] []

2009年9月17日(木)「しんぶん赤旗」

鳩山新政権が発足

民主・社民・国民 3党の連立


 自公政権退場の審判を受けた特別国会が16日開かれ、衆参両院の首相指名選挙で、民主党の鳩山由紀夫代表が現憲法下で29人目の首相に選出されました。鳩山新首相は直ちに17人の新閣僚を発表し、皇居での認証式を経て、民主、社民、国民新の3党連立の鳩山内閣が発足しました。

 政権交代は1993年の細川連立内閣以来16年ぶりです。

 詰め掛けた超満員の傍聴人が見つめる中、首相指名選挙が行われ、衆院では327票、参院では124票で、内閣総理大臣に指名されました。

 日本共産党の議員は志位和夫委員長に投票しました。自公連立の解消で、自民党は麻生太郎氏の後任を決める総裁選を控え、便宜的に若林正俊両院議員総会長(参院議員)に、公明党は山口那津男代表に投票しました。

 鳩山内閣は、菅直人、岡田克也、前原誠司3氏の民主党代表経験者をはじめ、連立を組む社民、国民新両党も党首が入閣するなど、3党の主力メンバーを配置した顔ぶれとなりました。

 民主党が「政治主導」の政策決定の“目玉”として新設する国家戦略局の担当相には菅代表代行が就任。また、行政の無駄のチェックなどを行うとする行政刷新会議の担当相も新たに設け、仙谷由人元政調会長が就任しました。自公政権で財界の司令塔となってきた経済財政諮問会議を担当する経済財政担当相のポストはなくなりました。

 財務相には、元蔵相の藤井裕久税制調査会長、外相に岡田前幹事長、厚生労働相に長妻昭政調会長代理、国土交通相には前原誠司副代表がそれぞれ就任。参院民主党からの入閣は3人で、直嶋正行政調会長が経済産業相、北沢俊美副代表は防衛相、千葉景子元副代表は法相に就任しました。

 連立を組む社民党の福島瑞穂党首は少子化・消費者行政など4担当相を兼務。国民新党の亀井静香代表は郵政・金融担当相となりました。



■関連キーワード

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp