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2009年9月16日(水)「しんぶん赤旗」

英国労組会議

富裕層増税打ち出す

核兵器更新計画も批判


 【ロンドン=小玉純一】英国唯一の労働組合ナショナルセンター、労働組合会議(TUC)の定期大会が14日、リバプールで始まりました。17日までの予定。バーバー書記長が基調演説し、不況で増大した国家財政赤字には富裕層増税で対処すべきだという考えを示しました。


 同書記長は「増税は不可避だが、問題はだれが負担するかだ。低・中所得者か富裕者か。公平性の観点から確実に後者である」と強調。労働党政権が提起した年収15万ポンド(約2260万円)以上の高額所得者への増税を歓迎し、高額所得者の年金税控除の削減を求めました。

 書記長は支出について、「冷戦後の世界で新しいテロの脅威のもと防衛の必要性が変わっているときに、新世代の核兵器がなぜ必要なのか」と問い、退役が迫る英核兵器トライデントの更新計画を強く批判しました。

 書記長は公的支出削減という野党第1党の保守党の議論について、前向きの景気動向を後退させると批判しました。保守党は一連の世論調査で政権党の労働党を十数%上回っており、現状で推移すれば来年6月までの総選挙で勝利が見込まれています。

 TUCには60の労組が加盟、組合員の総計は650万人です。



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