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2009年9月15日(火)「しんぶん赤旗」

医療・介護 改善へ連帯

運動広げようと交流

高齢者大会


写真

(写真)第23回日本高齢者大会の分科会で体を動かす参加者たち=14日、大分県別府市

 「まちから村からの連帯でひとりぼっちの高齢者をなくそう」と第23回日本高齢者大会が14日、大分県別府市内で始まりました。2096人が参加し、後期高齢者医療制度の廃止、介護保険制度の改善の実現など切実な声を上げました。15日まで。

 1日目は27の学習講座、分科会が開かれました。「後期高齢者医療制度廃止運動の交流とこれから」の分科会では、講師が、新政権が後期高齢者医療制度の廃止を打ち出したのはこれまでの運動の成果と強調。廃止とともに、老人医療費無料化の運動を基本にしていくべきではないかと提起しました。

 討論では「廃止を公約した民主党中心の政権のもとで、早く実現するため国民の大きな力を結集していこう」との発言が相次ぎました。東京都八王子市の参加者は75歳以上の高齢者の医療費無料化と後期高齢者医療制度廃止を求めてアピールを発表したと報告。75歳以上の医療費無料化を実施している日の出町にも学び、運動を進めているとのべました。

 分科会「介護保険制度をよくする運動の交流」で堺市の参加者が、介護保険などの不服審査請求を続けてきた「介護保険料に怒る一揆の会」のとりくみを発言。「重い負担にサービスを受けられない人もいる。廃止させたい」とのべました。

 大阪府池田市の参加者は、6億3000万円の黒字となった市の介護給付費準備基金の実態を市民に知らせ、保険料引き下げや減免制度拡充などを求めた運動を報告しました。

 講師は介護報酬改定の影響や新要介護認定制度の問題点を指摘。富山の参加者の「介護職場の職員と手をつなぎ、介護保険を改善させていこう」の発言に、「みなさんの声に励まされた」と長野県内の介護職員が声をあげるなど、共同して運動を広げることが話し合われました。



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