2009年9月13日(日)「しんぶん赤旗」
「差別しない人間に」
ハンセン病知る青年交流会
東京
今回で5回目を迎える「ハンセン病を知りたい青年交流会」が、12日から2日間の日程で東京都東村山市の多磨全生園ではじまりました。ハンセン病市民学会青年・学生部会主催。
初日の園内フィールドワークでは元ハンセン病図書館館長の山下道輔さん(80)、日本学術振興会の荒井裕樹特別研究員らと納骨堂や収容門跡などの史跡を歩いてまわりました。
今回の参加者は18歳から36歳までの男女19人。北海道や三重県からの参加者もおり、案内人の話に真剣に耳を傾けメモをとる姿が見られました。
青年交流会は、毎年、その療養所の特徴をいかした交流会が行われ、学習の機会だけでなく、ハンセン病問題にかかわる若者たちの交流の場にもなっています。
早稲田大学の4年生で日本史を学ぶ女性は、「以前ハンセン病資料館に来て長い間、偏見や差別に苦しむ人たちがいることを知りました。私も本当のことを知ることによって、人を差別しない人間になりたいと思う」と話しました。
13日の交流会終了後には、ハンセン病基礎講座と退所者の話を聞く会も予定しています。

