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2009年9月10日(木)「しんぶん赤旗」

党創立87周年記念講演会

新衆院議員のあいさつ


 9日に開かれた日本共産党創立87周年記念講演会での、総選挙で当選した新衆院議員8氏(講演をおこなった志位委員長を除く)のあいさつ要旨を次に紹介します。


日米FTA許しません

高橋ちづ子さん

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 最後の1議席を競り勝って、東北の1議席を守り抜くことができました。「東北の命綱を守る」という皆さんの声に本当に支えられました。

 いいものはいい、悪いものにはきっぱり反対、この建設的野党という言葉は、実感をもって訴えることができました。後期高齢者医療制度廃止法案や、生活保護の母子加算復活法案を野党で共同提案し、参議院での可決にこぎつけたのは、日本共産党の論戦と国民との共同の成果です。必ず皆さん、実現させましょう。

 日本農業を壊滅的にするアメリカとの自由貿易協定(FTA)の締結は許しません。選挙後、青森県農協中央会の会長と懇談しました。「本当に豊作が喜べる農業にしてほしい」「酪農家が朝から晩まで働いても牛乳が水より安い」と訴えられました。

 自民党が大敗した要因の一つには、こうした農家の怒りがあります。その怒りに正面から応えられるのは日本共産党しかありません。全力で頑張ります。

ムダなダム中止させる

塩川 鉄也さん

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 新たな民主党中心の政権に対し、建設的野党の役割を果たして頑張ります。後期高齢者医療制度や障害者自立支援法廃止、労働者派遣法抜本改正などを実現していこうではありませんか。ムダ遣いをやめることはただちにできること。ムダな八ツ場(やんば)ダム中止を実現していきましょう。

 東京など関係都県の水源を足しあわせれば、首都圏はすでに水が余っています。八ツ場ダムはムダというだけでなく、環境破壊や災害誘発、地域住民の生活再建を妨げてきた点でも有害なダムで、中止しかありません。

 大型開発中止とセットで、住民の生活再建や地域振興への支援を民主党政権に迫っていきます。

 国政でも地方政治でも一貫して中止を求め、政官財癒着を断ち切れる日本共産党こそ、大型開発のムダをやめさせる一番の力です。強く大きな党をつくり、今回議席を増やせなかった悔しさを来年の参院選で晴らすことを決意してあいさつといたします。

核のない世界の先頭に

笠井 亮さん

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 首都東京の貴重な議席を再び担うことになりました。半世紀以上続いた自民党政治の巨悪に対し国民とレッドカードを突きつけ、建設的野党としての新しい挑戦が始まります。わくわくしながら闘志を燃やしています。

 「共産党さえいなければ憲法を変えられたのに」と私に言った議員はじめ、改憲推進の自民党議員がごっそり先にいなくなりました。いまこそ改憲の息の根を止め、9条を生かした平和外交、核兵器のない世界へ新たな決意で先頭に立ちます。

 1メートル1億円もの東京外環道の無謀な計画のごり押しも見直しのチャンスです。1兆8000億円ものお金は待ったなしの医療や子育て支援、障害者のために使えと政治を切り替えるときです。地球温暖化ストップも動き始めました。産業界に公的協定を義務付けて責任を果たさせるかどうか私たちの役割がいよいよ重要です。党の歴史的な出番を実感します。

 みなさんとスクラムを組み今度こそ前進へ全力をあげます。

熱い思い胸に刻み全力

佐々木憲昭さん

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 選挙後、こんなメールをいただきました。

 「派遣切りに遭った人たちに電話で支援を訴えたら、他の人にも声をかけてくれました。これらの人は今まで選挙に行ったことがない人たちです。政治に目覚めつつある人たちが増えているので、今後が楽しみです」。多くのみなさんの熱い思いを胸に刻み込み、全力を尽くす決意です。

 経験したことのない新しい政治プロセスが始まります。新政権が自民党政治に終止符を打てるのか、後退するのか。財界とアメリカにはっきりものが言える絶対にぶれない日本共産党の奮闘と前進にかかっています。

 私が初めて国会に送っていただいたのは、1996年の総選挙でした。当時、東海ブロックから3人が当選できました。再び東海ブロックで複数議席を回復し、全党の躍進に貢献したい。これが私たちの“悲願”です。

 来年の参院選で勝利し、民主連合政府を展望するたたかいの先頭に立ってがんばる決意です。

国民に開かれた国会に

穀田 恵二さん

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 選挙戦の過程と結果を通じて、自民党政治の支持基盤の崩壊と新しい政治を探求する時代に本格的に入ったことを実感しました。

 京都の伝統産業を担う西陣織工業組合の副理事長が「こくた恵二」と日本共産党の推薦に名を連ねてくださいました。これは画期的なことでした。

 京都での志位委員長との「経済懇談会」が大きな役割を果たしました。「モノづくりの実業を栄えさせる経済を」という志位委員長の言葉が多くの方々の共感を呼びました。

 日本共産党が一貫して掲げてきた国民的要求が、政治の場にいよいよ躍りでる時代です。国会の論戦で政治を動かし要求を実現するために力をつくします。国民的運動こそ政治を動かすという見地でいっそう努力します。

 国民に開かれた国会運営と改革を提起していきます。

 ますます日本共産党の動向に目が離せなくなったとの声を聞きます。来年の京都府知事選、参院選の勝利をめざしてがんばります。

中小企業の仕事おこす

吉井 英勝さん

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 金融経済危機の下で小選挙区候補としてたたかった東大阪市は、「貸し工場」の張り紙が目立つなどの深刻な状況にありました。

 雇用の7割を生み出している中小企業、なかでもモノづくりネットワークを組んで人工衛星から新幹線、各種電子機器まで作るなど、あらゆる分野の基盤的技術の集積地が壊れては、日本の経済の将来はありません。

 私は、中小企業にたいし、家賃や機械のリース料などの固定費の補助、休業補償の実現を―と訴えました。

 選挙後、「自公政権を退場させることができて良かった」と声をかけられます。歴史的勝利を実感します。

 来年の参議院選挙では、共産党の躍進というはっきりした歴史的勝利を勝ち取りたい。まず公約実現をめざして、環境対策と再生可能エネルギーの爆発的普及、それと結びついた中小企業の仕事おこし、地域経済発展を進める取り組みを始めています。

 国民が主人公となる新しい時代を開く礎となる決意です。

「建設的」に役割果たす

宮本 岳志さん

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 近畿ブロックから石井郁子副委員長のあとをついで衆院議員に初当選させていただいた宮本岳志です。猛暑の中のご奮闘、ご支持ご支援に心から感謝を申し上げます。

 今回の選挙では、みんなの力で、行き詰まった自公政権を倒しました。「国民の一票一票で政治は変わる」、国民はそれを体験したと思います。

 いま始まった日本の政治の大激動は、入り口は「民主党による政権交代」から始まりましたが、この「出口」は、「二つの政治悪をただす『国民が主人公』の民主的政権」以外にはありえません。

 その激動の国会で、スジを通す「建設的野党」―日本共産党の衆院議員としての役割を果たせることを、大変ありがたく、非常に光栄に思っております。

 石にかじりつくような必死の奮闘で、私を国会に送り出してくださった近畿のみなさん、そして全国のみなさんのご期待にこたえるべく全力を尽くす決意です。

基地問題 前に進める

赤嶺 政賢さん

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 私は、憲法を蹂躙(じゅうりん)し、自衛隊の海外派兵を進めてきた自公政権に正面から対決し、沖縄県では、県民のたたかいと一体となって、新基地建設計画を13年間、ストップさせてきました。

 きょう、沖縄県の野党県議団が志位和夫委員長に対して新基地建設反対の県議会決議を申し入れにきました。

 沖縄や九州では、SACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)合意や米軍再編を推進した閣僚や議員が議席を失いました。沖縄では、自公の衆院議員は1人もいなくなりました。

 それだけに、新しい政権に対する期待もありますが、与党の政権協議の中で民主党、社民党、国民新党の態度を目の当たりにして、無所属の野党県議の1人が「国会にきてみて、建設的野党の立場が沖縄の基地問題を前に動かす上で大事だと実感した」と語ってくれました。

 私は決意を新たに、新しい国会で建設的野党の真価を発揮し、政治を前向きに動かすために奮闘する決意です。



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