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2009年9月4日(金)「しんぶん赤旗」

銀行幹部の高額賞与

規制強化 G20に提案

EU財務相会合


 【ロンドン=小玉純一】欧州連合(EU)財務相理事会は2日、ブリュッセルで非公式会合を開き、今月下旬の主要20カ国・地域(G20)金融サミット(首脳会議)で、銀行幹部の高額賞与の規制強化を求める方針で一致しました。4、5日にロンドンで開かれるG20財務相・中央銀行総裁会議で議論されます。


 EU議長国スウェーデンのボリ財務相は会合に先立ち、「銀行家たちは1999年当時と同じように浮かれ騒いでいるが、いまは2009年なのだ」と述べ、「旧来の賞与慣行を終わらせるべきだ」と強調しました。

 欧州では、業績に連動した高額賞与がリスクの高い取引を促し、金融危機の一因になったとする見方が根強くあります。フランスでは政府主導で高額賞与を抑制する方針が打ち出され、すでに同国大手銀行が賞与の一部凍結で合意。ドイツもフランスに同調する立場を明らかにしていました。

 英経済紙フィナンシャル・タイムズによると、フランスは三つの選択として▽営業利益に占める賞与部分に上限を設定▽金融機関に対する特別税の新設▽賞与の額それ自体の制限―を提案。EU財務相理事会に先立って同日開かれた共通通貨ユーロ採用国(ユーログループ)財務相会合では、仏案に全面的な支持があったといいます。

 ただEU内では、高額賞与見直しの基本方針では合意があるものの、個々の措置では意見が必ずしも一致していません。英国は賞与に上限を設定することよりも、長期的業績に連動させる方式に賛成だといわれます。


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