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2009年8月27日(木)「しんぶん赤旗」

語ろう共産党


 「まだ決めかねている。共産党も選択肢の一つ」「民主党が大勝したらちょっと怖いですね」―有権者はいま真剣な模索と探求を重ねています。どこでも、“話せば共産党”の体験が広がっています。さあ、「建設的野党」日本共産党を大いに語り広げましょう。


自公はもう嫌です。でも民主は不安

国民の立場でスジ通す共産党を伸ばせば安心

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 民主党は不安だなと思いつつも、自公政権を退場させるためには民主に入れようか…と思っていませんか。

 選挙は比例代表と小選挙区の2票あります。不安なところに2票とも入れることはないのではありませんか。

 鳩山由紀夫代表は、政権をとっても「すぐにすべてが明るくなる、変わるというものではない」と演説し始めています。民主党のマニフェストでは、後期高齢者医療制度の廃止や労働者派遣法の抜本改正などを掲げていますが、すぐに実行されるのか心配ですよね。党首討論で「財界主導の政治と決別する意思はあるか」と聞かれても、答えはさだかではありませんでした。

 だからこそ、国民の立場でスジを通す党、財界にもモノがいえる党、日本共産党が伸びることが必要ではないでしょうか。

 後期高齢者医療制度でも労働者派遣法でも、最初から唯一反対し、「廃止」や「抜本改正」の運動の先頭に立ってきたのが日本共産党です。

 選挙後の新しい政権のもと、良いことには協力、悪政には反対と「建設的野党」の立場でがんばる日本共産党への支持をお寄せください。

子ども手当って増税とセットでしょ

増税抱き合わせに反対 総合支援提案してます

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 民主党が“目玉政策”にしている「子ども手当」に、不安の声が消えませんね。

 中学卒業までの子どもに月2万6千円を支給するものですが、民主党によれば5兆3千億円必要だとか。増税とセットだったりすることが、不安の原因ではないでしょうか。

 民主党は配偶者控除と一般扶養控除を廃止して庶民に増税すると言っています。子どもがいない家庭など600万世帯の負担が増えてしまいます。

 これでは、子どもをもちたくてももてない家庭はどんな気持ちになるでしょう。

 日本の子育て支援の予算はGDP(国内総生産)比0・81%。3%以上が当たり前の先進国の中で極端に低い水準ですから、子育て支援の拡充は当然です。

 日本共産党は庶民増税なしの総合的な子育て支援を主張して、民主党の問題点を正す役割を果たします。

 当面、児童手当(月5千円)の倍増、認可保育所の増設、子ども医療費の無料化、長時間労働の是正などを進めます。

高速道路無料化ってどうなのかなぁ

税金の使い方の順位が違うと主張しています

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 民主党の掲げる「高速道路の無料化」に、疑問の声が広がっていますね。

 民主党は、無料化に1・3兆円かかると試算していますが、税金の使い方の優先順位が違うと思いませんか。

 日本共産党は、無料化に1・3兆円使うのであれば、社会保障や教育の充実にまわすべきだと考えます。1・3兆円あれば「75歳以上の高齢者と子どもの医療費無料化」が実現できます。

 また、「道路の補修費など結局、国民の税金で肩代わりすることになる」との怒りの声もあります。現在の高速道路の料金収入は、管理費や旧道路公団の借金返済に充てられていますから、無料化は“税金で肩代わり”を意味します。

 「環境対策に逆行するのでは」という心配も当然です。

 自公政権による「1000円乗り放題」で春の大型連休の2週間だけでCO2の排出量が66万トンも増えたと試算されています。環境NGOからは、無料化撤回の要求が上がっています。

「民主圧勝」なら消費税増税や改憲は

「防波堤」となる政党が伸びることが重要です

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 総選挙で「民主圧勝」とマスコミが予測していますね。そうなると憲法や消費税はどうなるのでしょう。そんな心配をしている方はいませんか。

 危ないのは憲法9条です。民主党の鳩山由紀夫代表は改憲が持論です。最近の党首討論でも「自衛隊を憲法の中にうたう必要がある」と述べ、9条を変える考えを示しています。党としても「現行憲法に足らざる点があれば補い、改めるべき点があれば改める」と公約しています。

 消費税はどうでしょう。民主党は「4年間上げない」というだけで、結局は年金などの財源として増税する姿勢です。

 憲法9条改定や消費税増税の動きを食い止めるために、大きな「防波堤」が必要ではないでしょうか。

 日本共産党は憲法改悪に真正面から反対を貫いてきた政党です。また、企業・団体献金を受け取っていないので、軍事費と大企業・大資産家優遇という「二つの聖域」に切り込んで、消費税に頼らずに財源をつくることを堂々と主張できます。この党を大きくすることが、一番確かな「防波堤」になります。

政策は一番いいなぁ。でも力がない

「建設的野党」として、今も政治動かしてます

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 「共産党はいいこと言うけど力がないのでは…」という方もいます。確かに日本共産党の国会の議席は少ないですよね。でも、日本共産党はこれまでも現実政治を動かしてきましたし、この総選挙のなかでも動かしはじめていることは少なくないのです。

 例えば日米核密約問題です。国民をだまして核兵器を持ち込み自由にしていた問題を、日本共産党は70年代から追及してきました。今回の選挙戦でも密約は公開・廃棄を主張し、民主党の鳩山代表が「持ち込み禁止の確約を求める交渉をする」と約束するまでになりました。

 奨学金の問題も、日本共産党はこれまでずっと給付制にしようと提案してきました。今では、与党も給付制の奨学金を公約するようになりました。日本共産党の追及と国民の運動で、お金がなくて学校に通えない方々の願いを前進させる条件ができてきたのです。

 総選挙後の新しい政治の下では、日本共産党は「建設的野党」として、良いものには賛成、悪いものには反対し、現実政治を動かすために力をつくします。

 この力をいっそう発揮するためにも、ぜひご支持をお寄せください。

党の名前が気になるのですけれど…

未来社会へのロマンを込めた名前なんですよ

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 「日本共産党という党名が気になる、党名を変えたらもっと伸びるのに」―。こんな声も確かに聞きます。

 でも、日本共産党という党名は、資本主義の矛盾や限界を乗り越えた未来社会に進もうという、理想とロマンが込められています。いま、世界では昨年秋からの同時不況で、「資本主義の限界」が語られています。そういうときに、その先の社会を展望するのはあたり前ではないでしょうか。

 歴史を振り返ると、政党は、大きな間違いを行ったときに名前を変えています。

 戦前の日本の侵略戦争に、日本共産党以外の政党は推進側にまわりました。自民党や民主党の前身である政友会や民政党は戦後、同じ名前では国民の前に出られませんでした。日本共産党は党名を変える必要がなかったんです。

 日本共産党は、党ができて87年、国民のみなさんの利益を裏切るような大きな間違いは一つもしていません。これからも、「国民が主人公の日本」を目指して、国民の立場でがんばり抜きます。



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