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2009年8月22日(土)「しんぶん赤旗」

アフガン撤退を要求

独の保守野党


 ドイツ保守野党・自由民主党(FDP)の国防問題担当者のコッペリン連邦議会(下院)議員は、18日付ビルト紙に掲載されたインタビューで、次期政権に対しドイツ軍のアフガニスタン撤退計画の作成を求めました。来月の下院総選挙結果によっては、同党のメルケル首相のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との連立政権の可能性が浮上する中で、同氏の発言が注目されています。

 同氏は、アフガン派兵について、「余りにも多くの犠牲者を出し、明確な戦略がなく、たたかいに勝てるわけがない」と発言。「次期政権はドイツ軍撤退を来年実現させる綿密な計画を作成すべきだ」と語りました。

 これに対し、連立与党はアフガン派兵正当化に固執。CDUのリューエ元国防相は、テレビニュース番組で、派兵は「北大西洋条約機構(NATO)加盟国としての義務だ」と主張しました。

 また社会民主党(SPD)のシュトルック前国防相は、アフガン派兵反対の世論は、メルケル首相がドイツ軍派兵について技術援助団でなく戦闘部隊派遣だと明確に説明してこなかったことにあると責任を転嫁しました。

 左翼党のラフォンテーヌ共同議長は19日発表した声明で、シュトルック氏の発言を批判しました。多くの政治家がアフガン戦争は勝利できないことに気づいているとして、「政府はアフガンの現実を受け入れるべきだ」と主張。「暴力否定、開発協力と外交だけがアフガニスタンの袋小路から抜け出す道だ」と訴え、「ドイツ軍撤退以外に選択肢はない」と強調しました。(片岡正明)


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