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2009年8月22日(土)「しんぶん赤旗」

新型インフル

医療体制 緊急強化を

共産党国会議員団 首相に申し入れ


 新型インフルエンザの本格的な流行入りにあたって、日本共産党国会議員団の新型インフルエンザ対策委員会(責任者=市田忠義書記局長)は21日、医療体制の強化やワクチン接種など「新型インフルエンザに関する医療体制についての緊急申し入れ」を政府の新型インフルエンザ対策本部長の麻生太郎首相に対して行いました。

 申し入れには同委員会責任者代理の小池晃参院議員・党政策委員長、井上哲士参院議員(代理)らが参加し、厚生労働省の担当者から感染状況や政府のとりくみについて説明を受けました。

 緊急申し入れは(1)感染状況について、国民や医療関係者に適切な情報提供や広報を行うこと(2)医療体制を緊急に強化すること(3)ワクチンを安全に接種できるよう体制をすみやかに確立すること(4)予防や治療にかかる医療費の負担軽減など―の4項目。

 小池議員は「川崎市の重症患者が、病院のベッドが満床で都内に搬送される事態もあり、公的病院などで重症化した患者の入院受け入れ体制を緊急に確保すべきだ。重症化事例の情報を医療機関で共有化できるよう情報提供をすみやかに行う必要がある」と指摘。

 「ワクチン接種の優先順位は、国民的な合意形成につとめ、接種費用については公費負担すべきだ」と強調し、副作用などの補償も予防接種法の定期接種に準じて行うよう求めました。また、国民健康保険(国保)証がとりあげられた世帯への保険証発行や低所得者層への負担軽減などの措置を求めました。

 厚労省の担当者は「検討していきたい」と答えました。



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