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2009年8月6日(木)「しんぶん赤旗」

原爆症認定、解決早く

報告集会に被爆者ら150人

広島


 原爆症認定集団訴訟の全面解決を求めて5日、広島市内で報告集会が開かれました。主催は同訴訟全国原告団・弁護団、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)、同訴訟支援ネットワークです。広島、熊本、千葉の原告19人や被爆者ら150人が参加しました。

 広島の原告、大江賀美子さんは、16歳のとき広島に入市し、救護活動にあたった体験を涙声で語りました。1審で勝訴しましたがまだ認定されていません。「多重がんで、いつ死んでもおかしくない体です。麻生首相は国内外に一括解決を宣言して」と訴えました。

 熊本の原告団事務局長、中山高光さんが「10人全員勝訴しました」と、3日の熊本地裁判決の報告をすると、会場から拍手がわきました。「国連議長も広島に来ているというのに被爆国政府が訴訟を解決できないとは情けない」と語りました。

 「原爆症認定集団訴訟を支援する広島県民会議」の青木克明世話人が主催者あいさつし、被爆者の声を麻生首相に届けようとよびかけました。

 広島弁護団の二國則昭事務局長が報告し、政府との交渉とともに、認定基準の改善などの運動を続けていこうと提起しました。

 集会には、自民、公明、民主、共産、社民各党の議員が参加しあいさつ。日本共産党から仁比聡平参院議員、中林よし子衆院中国比例予定候補、藤本さとし衆院中国比例・広島1区予定候補が参加しました。



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