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2009年8月6日(木)「しんぶん赤旗」

北関東の“宝の議席”守り抜き

さいたま市 志位委員長が訴え


 日本共産党の志位和夫委員長は5日、塩川てつや衆院北関東比例予定候補(埼玉8区重複)らとともに、さいたま市大宮で演説しました。志位氏は、「いすゞと直談判し、労働者と力をあわせ、中途解雇を撤回させるなど素晴らしい働きをしてきた塩川さんの“宝の議席”を、なにがなんでも守り抜いて、北関東ブロック(定数20)で必ず日本共産党の2議席を獲得させてください」と大きな支援を呼びかけました。

 大宮駅西口付近につけられた党宣伝カーには、同県を活動地域とする衆院8予定候補が勢ぞろい。周囲の歩道や広い2階デッキには、集まった大勢の聴衆が二重三重に、ぎっしりと人垣をつくり、熱のこもった声援と拍手を送りました。

 デッキには「すごい人だね」と驚くカップル。百貨店の中で演説に聞き入る買い物客も。帰宅中の会社員も次つぎと足を止めます。

 志位氏は、日本共産党を伸ばして、自公政権をきっぱり退場させるとともに、21世紀の日本に、「国民が主人公」の「ルールある経済社会」「自主・自立の平和外交」の進路をいっしょに描いていこうと大いに語りました。

 医療費の“窓口負担ゼロ”の日本を目指す第一歩として、75歳以上と就学前児童の無料化を提唱。志位氏が「自治体ではみなさんの運動でずいぶん無料が広がっていますから、国の制度になったら自治体の制度もぐんと底上げされます。ぜひご一緒に実現しようじゃありませんか」と訴えると、大きな拍手がわき起こりました。

 さらに志位氏は、学費問題について、世界でも異常な日本の高学費によって子ども1人で教育費が1045万円もかかるといわれていると告発しました。

 「学費が払えず、泣く泣く退学したり、進学をあきらめる。こうしたことがどれだけ子どもたちを傷つけているか」。こう述べた志位氏が、主要国では当たり前の高校授業料の無償化と返済不要の奨学金を実現し「子どもの未来を奪うような現実をただすのは、おとなの責任です」と訴えると、聴衆から「そうだ」という声と拍手がわき起こりました。

 塩川氏のほか、あやべ澄子、伊藤岳(埼玉1区重複)、桜井はる子(同4区重複)、片山和子の各衆院北関東比例予定候補と、県内小選挙区の村岡まさつぐ(2区)、長沼ちね(7区)、村主明子(15区)の各予定候補が決意を表明。塩川氏は、「9年間、みなさんの願いを実現するため全力で頑張ってきました。日本共産党を北関東で2議席にしていただいて、2倍の働きをさせてください」と訴えました。

 初めて志位氏の演説を聞いたアルバイターの男性(24)=さいたま市=は、「民主党の演説も聞いたけど、投票先は、いろいろ考えて決めたい。共産党が派遣切りとたたかって話題になっているのは知っています。演説を聞いて関心を持ちました」と、志位氏に手を振りました。



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