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2009年8月4日(火)「しんぶん赤旗」

「再生可能エネ」 国目標は水増し

気候ネットが批判


 麻生首相は地球温暖化対策として、2020年までに「再生可能エネルギーを全消費エネルギーの20%に増やす」との目標を打ち出していますが、気候ネットワーク(浅岡美恵代表)は3日、「数字を大きく見せかけるトリック」で目標が水増しされていると批判するコメントを発表しました。

 それによると、政府は、自然の力を利用する太陽光・風力発電などのエネルギーを拡大するのではなく、電気を使う「ヒートポンプ」を使用したエアコンや「エコキュート」給湯器などが通常の機器より「省エネ」であることから、それらのエネルギーを目標値に含める特異な計算をしているとしています。

 その結果、20年に、太陽光発電などによる再生可能エネルギーの見通しは全消費エネルギーの5%程度にすぎないのに、ヒートポンプによるエネルギー分などを含めることで約20%にふくれあがっていると指摘。日本政府の目標は、太陽光発電などを増やす目標ではなく、「省エネ」型のエアコンやエコキュート給湯器の増加計画となっていると批判しています。



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