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2009年7月31日(金)「しんぶん赤旗」

若者に歴史の真実伝える教科書に

作成会社に要請 10団体会見


 「第2次世界大戦での沖縄戦、日本軍『慰安婦』問題の歴史を正しく伝える教科書にしてほしい」と教科書会社に要請をしている10団体が30日、東京都内で共同記者会見を開きました。

 沖縄戦については、2006年度の高校日本史教科書で日本軍の強制を示す記述が削除されました。「慰安婦」問題については、02年度の中学校歴史教科書から記述が減り、現在はほとんど姿を消しています。

 「大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会」の石山久男さんが沖縄戦について発言。「本来住民を守るべき日本軍によって、住民が死においやられた事実は、戦争と軍隊の本質を考えるための重要な教材だ」と強調しました。

 「『戦争と女性への暴力』日本ネットワーク」共同代表の西野瑠美子さんは、「慰安婦」問題について1993年の河野洋平官房長官談話が「歴史教育を通じ…永く記憶にとどめ」としていることを指摘。「若い人に歴史の事実を伝えることは政府の公約、責任だ」と述べました。

 会見したほかの人から、教科書に載っていないために「慰安婦」問題を授業で扱うのが困難な実態、「新しい歴史教科書をつくる会」など右派団体の教科書攻撃について発言がありました。



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