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2009年7月30日(木)「しんぶん赤旗」

NO2 基準の1.6倍

都民連絡会 6月測定で最悪

東京・臨海


 臨海部開発問題を考える都民連絡会は29日、東京・臨海副都心の二酸化窒素(NO2)測定結果を発表し、6月測定では過去最悪の0・098ppmと環境基準相当値(0・06ppm)の1・6倍を超えました。

 同会は、大気汚染測定運動東京連絡会が6月4日から5日にかけて実施した小型カプセルでの簡易測定運動に参加しました。同会が取り組んだ臨海副都心周辺地域33カ所中14カ所(42%)で環境基準相当値を超えました。最も汚染がひどかったのは、江東区有明北の東京湾岸道路沿いの0・098ppm。青海の新交通ゆりかもめ・テレコムセンタービル駅前でも0・092ppmを記録しました。

 有明から港区台場にかけての湾岸道路沿いのゾーンと、台場のフジテレビ前から船の科学館、青海ふ頭公園前を通る青海縦貫道沿いのゾーンが高濃度汚染されていました。

 藤田敏夫氏(大気汚染測定運動東京連絡会会長)の話 臨海副都心の6月測定で0・09ppmを超えたのは今回が初めてだ。都内では環7道沿いの松原橋や大和町など局地的に高濃度の場所もあるが、臨海副都心は全域で汚染がひどく、東京の大気汚染の発源地になっていると考えられる。高層マンションの建設もすすんでいるが、人が住めない汚染地帯に副都心をつくること自体が間違いだと思う。東京都は臨港道路南北線などの道路計画を見直して、都民の健康を守る環境対策を最優先すべきだ。



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