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2009年7月28日(火)「しんぶん赤旗」

アフガン大統領選まで3週間余

民間戦死者増など課題


 8月20日のアフガニスタン大統領選挙の投票日まで3週間あまり。知名度の高い現職のカルザイ大統領が優勢とみられていますが、戦争による民間人死傷者は増え続け、アヘン密輸や汚職の根絶にも程遠いのが現状です。


 「われわれは、外国軍をアフガンの法的枠組みの中に置くという合意を得る必要がある」

 ロイター通信によるとカルザイ氏は24日、首都カブールでの集会でこう訴えました。外国軍の活動に政府が関与することで、民間人死傷者の増加を食い止める姿勢を強調したとみられます。

 国連によると、2008年に死亡した民間人は前年比4割増の約2100人。うち約700人が、外国軍やアフガン軍の攻撃による死者といいます。

 民間人の犠牲に歯止めがかからないことで、市民が政権への反発を強めているという懸念があります。

 ほかの候補も、民間人被害への対策に言及。また、雇用の創出や汚職撤廃など、カルザイ政権下で深刻化した問題の解決を主張しています。

 反政府武装勢力の資金源とされるアヘンの密輸経済にどう対処するかも大きな課題。国連の報告書(08年)は、同国のアヘン供給量が世界の9割を占めているとしています。

 01年のタリバン政権の崩壊後、直接選挙で大統領が選ばれるのは04年に続き2回目。有力候補と見られているのはカルザイ氏とガニ元財務相、アブドラ元外相の3人です。

 5月に米国の調査機関が実施した世論調査では、カルザイ氏が3割超の支持を集め、1位でした。ただ当選には過半数の得票が必要なため、決選投票にもつれ込む可能性もあります。

 国際研究機関「国際危機グループ」(ICG)は6月に発表した報告書で、治安情勢の悪化が「人々の投票権の行使に影響を及ぼす恐れがある」と警告。当局側の運営体制の不備から、不正行為が多発する可能性も指摘しています。(安川崇)


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