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2009年7月27日(月)「しんぶん赤旗」

未来奪う遺棄化学兵器

中国人原告訴え 考える集会開く


 「子どもたちが未来を生きるために―終わらない戦争 遺棄化学兵器問題を考える」集会が26日、東京都内で開かれ、約120人が参加しました。主催は「遺棄化学兵器問題の解決をめざす会」。

 旧日本軍が終戦前後に遺棄した毒ガス兵器で被害に遭い、日本政府に対し謝罪と賠償を求めて裁判をしている10代の中国人被害者ら4人が来日。弁護団は、被害者を救済するため「被害が一部に終わらない事実を多くの人に知らせてほしい」と呼びかけました。

 来日したのは2003年8月4日、黒竜江省チチハル市で被害に遭った馮佳縁さん(16)と母親の白玉栄さん、陳紫薇さん(15)と父親の陳栄喜さん。玉栄さんを除く3人が被害者で原告です。

 佳縁さんと紫薇さんは現在、高校進学の時期にあります。しかし被害の影響で集中力、記憶力などが低下し、勉強が思うように進みません。2人は進学をあきらめたり、悩んだりしましたが、支援者らの励ましを受け、もう一度がんばる気持ちになったと語りました。

 子どもの将来を案じる玉栄さんと栄喜さんは、日本政府に対し早急の解決を訴えました。

 佳縁さんと紫薇さん、栄喜さんは29日午前10時から、東京地裁で原告本人尋問にのぞみ、玉栄さんは証人尋問にのぞみます。


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