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2009年7月24日(金)「しんぶん赤旗」

オバマ大統領が意欲

医療保険改革「今年中に」


 【ワシントン=西村央】オバマ米大統領は22日、テレビ中継の記者会見で、政権の重要政策である医療保険改革の必要性を強調し、改革を「今年中に実現させる」と強い意欲を示しました。

民間会社は警戒

 オバマ政権がめざす公的保険の導入には、民間保険会社がビジネス機会を奪われると強く警戒。これを受けた共和党からの反対に加えて、1兆ドル(約93兆5000億円)の費用を高額所得者の増税でまかなう方針に、与党の民主党内からも抵抗にあっており、この日の会見は、改革への支持を直接国民に訴える場となりました。

 オバマ大統領は、現在、4700万人もの無保険者がいることをあげながら、改革は、失業その他で無保険に陥る可能性があるすべての米国民の救済につながること、高額の民間保険料のために従業員の医療保険の削減を迫られている中小業者にもかかわるものであることを指摘。「今、改革にとりくまなければ、毎日1万4000人の無保険者を出すことになる」と訴えました。

反対にひるまず

 一方、同制度の導入によって、財政赤字の大きな要因である高齢者向け医療保障(メディケア)と低所得者や障害者向け医療扶助(メディケイド)費用の削減と効率化ができると強調しました。

 この日の会見では、「期限を明示せずして、物事の実現はない」と述べ、改革法案への攻撃を強める共和党などの反対があっても「国民の健康改善につながる法案での合意は可能」として、年内に改革を実現する決意を語りました。



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